守破離…
}《1人の100歩より、100人の1歩をカタチに》
《介護職に世の光を…から"介護職を世の光に"へ》※
きらめき認知症トレーナーの福井淳一さん(フィリピン)が、国立老人病院で英語版の紙芝居を使って認知症のお話を♬
認知症は世界中の誰にとってもジブンゴト…
介護・福祉に携わる一人ひとりが、身近な地域に目を向け、興味を持ってもらえるよう、わかりやすく伝えていくこと、大事ですね!〜
きらめいてます*\(^o^)/*
福井淳一トレーナー↓
https://www.facebook.com/share/1FPKGDrmez/?mibextid=wwXIfr
以下、福井淳一さんの投稿(2025.1月)、原文そのまま掲載…
紙芝居で世界へ
国立老人病院内で認知症紙芝居を行いました。
日本の伝統的なメディアである「紙芝居」をデジタル化し、さらに英訳することで、紙芝居2.0のような形にしてフィリピンで普及させようと試みましたが、上手くいきませんでした。
悩んだ末、私の変なアレンジを加えず、日本で行われている方法をそのまま素直に踏襲することにしました。つまり、デジタル化せず、紙に印刷したものを対面で見せる形に戻したのです。
帰国した時に、紙芝居の台を購入しました。木製のフレームはノスタルジックな雰囲気を醸し出しています。問題はどうやってフィリピンに持っていくかでした。
木製のため、移動中に壊れる可能性があります。対応策として、私はひじきや切り干し大根、高野豆腐といった乾物を購入し、それらを緩衝材として台の隙間を埋めることにしました。
余談ですが、フィリピンで売っている乾物は高いため、日本で購入する方が得です。ヘルパー時代に料理は鍛えましたので、ひじきも切り干し大根も美味しく作れます。
さて、実際に紙芝居を手作業で作るには相当な労力が必要です。厚紙を切って、印刷し、貼り付ける作業を年末年始に黙々と進めました。
この努力が報われるかは分かりませんが、アジアに日本の認知症ケアを広める新しい挑戦をしている以上、試行錯誤は必要なプロセスです。
紙芝居は、介護合宿の2日目に行いました。
聴衆はフィリピン人高齢者です。お笑い芸人の漫才ではありませんが、平場のお客さんの関心を集めるのはなかなか至難の業です。
言語の壁もあります。
少し難しい説明が続くと聴衆からの退屈な雰囲気が伝わってきます。心が折れそうになります。しかし、あきらめずに30分の紙芝居をやり切りました。
やり切ったおかげで、次の改善点が見えてきました。お笑い芸人もこうやってネタの精度を高めているのかなと想像します。
その後の質疑応答は意外な盛り上がりを見せました。
多くの質問は、自分が認知症にかかっているかどうかを気にする内容であり、中には認知症と診断され、切実な質問をする人もいました。次回は、質疑応答に時間を割くように改善します。
合宿所に戻ってからは、参加者たちにも認知症紙芝居を実践してもらいました。人に説明することで理解が深まり、教材としての有効性がさらに明確になりました。
認知症に関する教材は数多く存在しますが、人に伝えるツールとして使えるものは少なく、紙芝居はその点で非常に便利なツールです。そして、日本の認知症ケアをアジアに広げる上でも有効なツールになるはずです。
介護で外貨を稼ぎたい。
高齢化の進展に伴い、介護給付費はますます増加しています。もし介護職が外貨を稼げるようになれば、日本の国益に貢献するだけでなく、グローバルなキャリアパスを描ける可能性も広がります。
さらに、アジアの優秀な若者を引き付けるには、日本の介護福祉士が海外で通用することを示す必要があります。
給料や待遇で他国との差別化が難しいのであれば、介護福祉士の価値を海外に示して、優秀な人材を集めるといった別のアプローチが必要です。
日本だけでなく世界全体が高齢化しています。
世界中で3秒に1人が新たに認知症と診断される現実を考えると、高齢化や認知症対策は国際的な課題です。
紙芝居の作成という地道な作業から始まり、グローバルな展開を妄想する。どうせ妄想するなら、82億人のマーケットを目指します。やはりゼロイチの仕事は楽しいです。
※糸賀一雄氏…「この子らを世の光に」から援用。。
Spreading Dementia Care with Traditional Japanese “Kamishibai”
I attempted to use kamishibai, a traditional Japanese storytelling medium, to promote dementia care in the Philippines. Initially, I tried to modernize it into a “Kamishibai 2.0” by digitizing the format.
However, the results were not as effective as expected. As a result, I decided to return to the traditional method: printing the stories on paper and presenting them face-to-face.
Recently, I conducted a kamishibai session for elderly individuals in the Philippines. While some participants lost focus during longer explanations, I persevered and completed the session. This effort helped me identify several points for improvement in future sessions.
The Q&A session afterward was unexpectedly lively. Many participants expressed concerns about whether they might have dementia, while others who had already been diagnosed shared their urgent questions.
Based on this feedback, I plan to allocate more time for Q&A in the future. I also realized that kamishibai could serve as a tool to facilitate early detection and treatment of dementia.
In addition, I used kamishibai as a teaching tool for care workers to learn about dementia care. Explaining concepts to others helped deepen the understanding of the care workers themselves, reaffirming the effectiveness of kamishibai as a communication tool in dementia care.
Bringing Japan’s Dementia Care to the World
As the global population ages, someone is newly diagnosed with dementia every three seconds. Expanding Japan’s dementia care to the world is a meaningful step toward addressing this global challenge.
While reaching the “8.2 billion market” may seem ambitious, I believe that repeated trial and error, combined with continuous improvement, will provide the momentum needed to expand Japan’s dementia care practices worldwide.
※Audio version available! Please check the comments section